
こんにちは。FP技能士のTaku3です。
Twitterのフォロワーさんにおもしろい記事を紹介頂きました。
その記事は投信ブログ「ファンドの海」に掲載されている「リスクはマイナスリターンみたいなもの。リスクが高いと結果はどんどん悪くなる」という記事です(http://www.fund-no-umi.com/blog/2011/07/post-afe6.html)。
詳細はリンク先で見て頂ければと思いますが、今回は私なりにこの記事の内容を分かりやすくグラフ化しました。
- 「投資のリターンは期待リターンのみで決まると思っている」
- 「リスクのリターンへの影響がよく分からない」
- 「期待リターンが0%、リスクが5%の投資をした場合のリターンは0になると思っている」
この記事では、リスクがリターンに与える影響について、グラフを使って簡単に説明します。
- 期待リターンとリスクの意味
- 標準偏差とは?期待リターンとリスクの関係
- リスクがリターンに与える影響
この記事を読むことによって、リスクを少なくすることが実質的な期待リターンを高める可能性があることが理解できます。
- 同じ期待リターンであれば、リスクが少ない方が高いリターンを得られる可能性が高いことが理解できる
ぜひ参考にして下さい。
目次
期待リターンとリスクの意味

期待リターンとは?
期待リターン(期待収益率)は、「要求収益率」とも呼ばれ、投資家がある資産について、将来にわたる運用から獲得することが期待できる平均的なリターン(収益率)のことをいいます。
引用元:iFinance
リスクとは?
リスクは、資産運用(投資)においては、将来のリターンの不確実性(変動性)のことをいいます。これは、結果が不確実であることを意味し、”損失”と”利益”の両方の可能性を含みます。また、その結果(損益)の変動幅が小さければ「リスクが低い」、一方で変動幅が大きければ「リスクが高い」と言います。
引用元:iFinance
期待リターンが5%だと、預貯金の金利が5%なのと同じように毎年5%のリターンが得られると思いがちですが、投資におけるリターンは毎年同じにはなりません。
下の図の国内株式で言えば、+100%になっている年もあれば-40%になっている年もあります。
期待リターンはそれらのリターンの平均、リスクはその変動の幅を意味します。
標準偏差とは?期待リターンとリスクの関係

期待リターンを5.3%、リスクを25%とした場合を上の図で確認しましょう。
リターンが5.3%±25%になる可能性が68%あり、これを1標準偏差と呼びます。
一般的にリスクと呼ばれているのは、この1標準偏差のことです。
2標準偏差は1標準偏差の2倍まで、このケースだと±50%までリターンが振れる確率のことを呼び、その確率は95%。
大恐慌やリーマンショックなど、大暴落と呼ばれる相場では1標準偏差を大きく超え、時には2標準偏差以上に下落します。
リスクがリターンに与える影響

リスクがリターンに与える影響を以下の条件で確認します。
- 元本100万円を追加投資なしで20年間運用
- 期待リターンは0%、5%の2パターン
- それぞれのパターンでリスク10%、20%のリターンをグラフ化
- リスクは1標準偏差のみで考え、1年目はプラス側最大値→2年目はマイナス側最大値→3年目はプラス側最大値・・・といった形で毎年プラスとマイナスを交互に変動する
- インフレなどその他の変動要因は考慮しない
期待リターン0%の場合
まずは「ファンドの海」でも紹介されている期待リターン0%の場合で見てみましょう。
期待リターン0%の場合、リスクが何%であってもリターンは0だと思う人が多いかと思います。
図にするとこんな感じ↓

確かにリスクがゼロの場合はこうなります。
ただ、ここにリスク10%を反映させるとこうなります↓

・
・
・
「下がっとるやないかい!!!」
さらにリスクを20%にすると…

・
・
・
「…さらに下がっとるやないかあああああああ~い!!!」
そう、計算上はリスクがあるとマイナス年の損失の方が大きくなり、リターンは下がるんです↓

リスクが高くなればなるほど、リターンはマイナスになることが分かります。
期待リターン5%の場合
期待リターン0%でリスクのある商品など誰も買わないと思うので、期待リターンが5%の場合でもシミュレーションします。
まずは皆さんが夢見がちな複利曲線のイメージ↓

リスク10%を考慮したイメージ↓

さらにリスク20%↓

・
・
・
「…やっぱ下がるんかあああああああ~い!!!」
期待リターン0%の時と同様、リスクがリターンを引き下げています↓

【まとめ】リスクは少ない方がリターンを高められる可能性が高い

今回はリスク(リターンの振れ幅)がリターンに与える影響についての記事でした。
リスク(リターンの振れ幅)はリターンを引き下げる。同じ期待リターンであれば、リスクが少ない方が高いリターンを得られる可能性が高い。
簡易的なシミュレーションでしたが、イメージはつかんで頂けたかと思います。
私自身この記事を読む前は、
「期待リターンが同じならリスクはあんま気にならん。暴落がきても鋼のマインドで乗り切れるやろ!」
とか思ってましたが、どうもリスクを下げないとリターンが下がるっぽい。
とはいえ期待リターンを高めるためにはある程度のリスクは付き物なので、自身の資産形成に必要な期待リターンとリスク許容度に合せた最適なアセットアロケーション(資産配分)を検討することが重要だと思います。
今回は以上です。
以下関連情報です。参考になれば幸いです。
関連情報
今回紹介させて頂いた「ファンドの海」では、資産配分から期待リターンやリスクを算出してくれるツールが無料で提供されています。
↓「ファンドの海」URL↓
http://guide.fund-no-umi.com/tools/aa.html
適切なアセットアロケーション(資産配分)を決めた時点で、投資でやるべきことの大半は終わってます。私は投資に割く時間を少なくし、家族との時間や読書に時間を使いたいと考えています。
全世界株式インデックス投資の分散効果はリスク低減以外にもあると考えています。