こんにちは。Taku3です。
今回はレバレッジ投資について記事にしました。
- 「レバレッジの意味が分からない」
- 「レバレッジ3倍投資ではレバレッジなしの通常投資の3倍のリターンが期待できると思っている」
- 「レバレッジ投資のイメージを簡単に理解したい」
この記事ではレバレッジありなしのリターンをグラフ化し、レバレッジ投資のイメージを簡単に紹介します。
- レバレッジ投資の概要をザックリ紹介
- レバレッジなしの通常投資とレバレッジ3倍のレバレッジ投資での運用リターンを比較
この記事を読むことでレバレッジ投資が長期投資に向かないことが理解できます。
- レバレッジ3倍だからといって3倍のリターンが得られるわけではない
- レバレッジ投資は長期投資には向かない
ぜひ参考にして下さい。
目次
レバレッジとは?
レバレッジ(Leverage)とは「てこの原理」という意味ですが、金融業界でレバレッジといった場合には、借り入れを利用することで、自己資金のリターン(収益)を高める効果が期待できることを指します。例えば、委託保証金率30%の信用取引では、売買代金の30%の委託保証金を差し入れることで取引が可能となります。つまり、その場合では、最大で約3.3倍のレバレッジを効かせることができるわけです。レバレッジを効かせるということは、大きなリターンが狙える半面、リスクも大きくなりますので、十分な資産管理が求められます。
引用元:SMBC日興証券
投資におけるレバレッジの意味は上記のとおりです。
一般人でも楽天証券などの証券会社で簡単にレバレッジ型商品を買うことができます。
シミュレーション条件
シミュレーション条件は以下のとおり↓
- 元本は100万円
- 比較期間は10日間
- レバレッジなし(通常)とレバレッジあり(レバレッジ3倍)を比較
- レバレッジ3倍の1日あたりの値動きは通常の3倍とする
- 通常が3%上昇するとレバレッジ3倍は9%上昇する
- 通常が3%下落するとレバレッジ3倍は9%下落する
- 通常のリターンは日率5%、リスクは日率20%とする
- イメージを簡単に理解するために値動きを激しく設定
- 比較するのは「上げ相場」、「下げ相場」、「ボックス相場」の3パターン
- 上げ相場
- 通常の日率リターンは1標準偏差上限の25%
- 下げ相場
- 通常の日率リターンは1標準偏差下限の-15%
- ボックス相場
- 通常の日率リターンは1標準偏差上限の25%→1標準偏差下限の-15%→1標準偏差上限の25%→・・・といった具合に1標準偏差の上限下限を1日ごとに変動させる
- 上げ相場
それではさっそく結果に移ります↓
シミュレーション結果
上げ相場の場合
まずは上げ相場の場合↓
レバレッジ3倍は時が経つにつれ3倍どころではないリターンを叩きだしてます。
10日目で見ると33倍くらいに!
数字で見るとこんな感じ↓
初めの1日目こそレバレッジ3倍の名のとおり、トータルリターン(リターンの差)が通常の3倍の利益となっていますが、その後は加速度的に差が大きくなってます。
1日の値動きとしては通常の25%増に対してレバレッジはその3倍の75%増なのですが、トータルリターンの比較となると複利効果が作用し、必ずしも3倍にはならないということが分かりました。
下げ相場の場合
次は下げ相場の場合で確認します↓
1日目はマイナス方向に3倍のリターンになってますが、その後は徐々にリターンの差が縮まってます。
数字で見るとこんな感じ↓
初めの1日目こそレバレッジ3倍の名のとおり、トータルリターン(リターンの差)が通常の3倍の損失となっていますが、その後は徐々に差が小さくなってます。
上げ相場とは逆方向に複利効果が作用した結果です。
ボックス相場の場合
最後に上昇と下降を繰り返すボックス相場で確認。
上げ相場でも下げ相場でも複利効果がレバレッジ3倍に有利に作用してたので、ボックス相場での結果が期待できますね( *´艸`)
それではさっそくイメージ図をチェック↓
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…下がっとるやないかい!!!
念のため数字で確認↓
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…やっぱドンドン下がっとるやんけ!!!
通常は約35万円の利益が出てますが、レバレッジ3倍は17万円の損失…
先ほどの下げ相場においても今回のボックス相場においても、レバレッジ投資、全然アカン!!
【まとめ】レバレッジ投資は長期投資には向かない
今回はレバレッジ投資に関する記事でした。
今が上げ相場だ、下げ相場だ、などが分かる相場観のある人以外はレバレッジ投資には手を出さないのが無難
上げ相場では強烈な威力を発揮したレバレッジ投資ですが、下げ相場、ボックス相場では散々な結果に。
そりゃそうか。
レバレッジ投資ってのはリターンはそのままにリスクを増大させる投資手法。
リスクの増大はリターンの減少につながる。
本来、リスクとリターンはトレードオフの関係のはずが、レバレッジ投資に関してはリスクとリターンのバランスが崩れてます。
短期で大儲けするための選択としてはアリかも知れませんが、長期間ほったらかしにするとエライことになるので、相場観のない人はレバレッジ投資には手を出さない方が良いかと思います。
私は相場を読む力もないですし、そもそもずっと相場に張り付きたくもないので、レバレッジ投資には手を出さずに全世界株式インデックスファンドに投資を続けます。
今回は以上です。
以下は関連情報です。参考になれば嬉しいです。
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