こんにちは。FP技能士のTaku3です。
「インデックス投資なら長期的にみて損をすることはない」
そう思っている方もいるのではないでしょうか?
- 「経済全体の成長に乗っかるインデックス投資なら、長期的にみて損をすることはないと思っている」
- 「どのくらい長期で保有すれば損をする確率が低くなるのか気になる」
この記事では、S&P500指数の過去データより、保有期間別に年率平均リターンをグラフ化します。
- S&P500とは?
- 保有期間別の年率平均リターン
- 保有期間別の年率平均リターンのバラつき
この記事を読むことによって、保有期間が長くなれば長くなるほど、投資を始める時期に関わらず年率平均リターンは安定することが分かります。
- 保有期間が長ければ長くなるほど、投資を始める時期の影響が少なくなる
ぜひ参考にして下さい。
目次
S&P500とは?
S&P 500(エス アンド ピー ファイブハンドレッド、Standard & Poor’s 500 Stock Index)は、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数。ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出される、時価総額加重平均型株価指数である。本指数はアメリカ合衆国企業の株価指数であることを意図しており、上記の証券取引所の上場銘柄であっても、アメリカ企業でないと判断された銘柄は本指数の対象外となる[1]。
引用元:Wikipedia
簡単にいうと、アメリカを代表する500社の株価を基に計算される指数。日本でいう日経平均株価みたいなものです。
保有期間別の年率平均リターン
確認の条件
以下の条件で確認します。
- 1970年以降のS&P500のデータを使用
- データの参照元はInvesting.com
- 保有期間は5年、10年、15年、20年、25年、30年の6パターン
- 1970年から始めた場合…1971年から始めた場合…といったように、保有を始めた年別に年率平均リターンをグラフ化
- 指数の変動率のみでリターンを算出(追加投資はなし)
- 年率平均リターンは複利計算で算出
複利計算のやり方はこんな感じ↓
ちなみに結果はこんな感じ↓
グラフにするとこんな感じ↓
…ゴチャゴチャしてて大変分かりにくいので、保有期間別に整理します↓
5年保有の場合
まずは5年保有の場合。
1970~1974年、1998年~2000年、2004年~2007年の期間で保有を始めた場合、マイナスリターンになっていることがあります。
5年といえば、小学校2年生が中学生に、中学2年生が大学生になるまでの期間。
それなりに長い間、含み損に耐える必要があったということですね。
10年保有の場合
次は10年保有の場合を見ましょう。
1999~2000年の2年間だけですが、マイナスリターンになってる時期があります。
10年といえば、生れたての子供が小学4年生に、小学3年生が大学生になるまでの期間。
…長いですよね。
「インデックス投資は長期的に見ればマイナスにならへんのとちゃうんかい!」
って言いたくなりますよね。
いったいどのくらいの保有期間があれば安定してプラスリターンを叩きだせるのか…
15年保有の場合
15年保有の場合で確認しましょう。
はい!!!
全部プラスリターンになりました!!!(´▽`)
15年!!!
過去のデータでは、投資をいつ始めたって15年保有すればプラスリターンになってます!!!
15年といえば、生れたての子供が中学3年生に、中学3年生が三十路のおっさんになるまでの期間。
長いっす。長いけどプラスリターンにはなってます。
インデックス投資は忍耐力の投資ってことが改めて確認できました。
20年保有の場合
ここからは参考程度に。まずは20年保有の場合。
リターンのブレ幅が小さくなってきたように見えます。
大体4%~10%くらいになってる?
25年保有の場合
次は25年保有。
うん、やっぱりリターンのブレ幅が小さくなってます。
30年保有の場合
次は30年保有。
いや、これ絶対リターンのブレ幅小さくなってるやん!
保有期間別の年率平均リターンのバラつき
ということで、おまけ編として年率平均リターンのバラつきも整理します。
まずは数字で確認↓
保有期間が長くなればなるほど平均値は増加、最大値と最小値の差は減ってます。
グラフでも確認↓
うん、なってますね。
これが噂によく聞く平均回帰性ってやつですね。
平均回帰性とは、株式のリターンは保有期間が長くなればなるほど、期待リターンに収束していくという性質のこと。
非常に分かりやすい形で平均回帰性が確認できました。
【まとめ】過去のデータではS&P500指数を15年以上保有した場合、マイナスリターンになることはなかった
今回はインデックス投資を始める時期による年率平均リターンのバラつきを、S&P500指数の過去のデータで確認しました。
- 1970年以降にS&P500指数を15年以上保有した場合、投資を開始する時期に関わらずマイナスリターンになることはなかった。
- 株式の保有期間が長くなればなるほど、リターンが期待リターンに収束していくという平均回帰性が確認できた。
過去のS&P500のデータでは、15年以上保有すると損をすることはなかったという結果になりました。
ただ、裏を返せば5年10年の期間では損をすることもあり得るとの結果。
5年前は何してました?10年前は?
…5年10年って案外長いですよね。
インデックス投資をすればお金は増えると軽く考えてると、おそらく痛い目にあいます。
インデックス投資をする人は長期投資が前提だと思いますが、長期という期間の一つの目安として15年というのを頭の片隅にでも入れて頂けたらなと思います。
今回は以上です。
以下は関連情報です。参考になれば幸いです。
関連情報
長期で保有するためにも、投資を若くして始めることは有利だと思います。私の息子は1歳ですが、既に資産運用を開始してます。
株式の平均回帰性は確認できましたが、だからといって株式の短期的なリスクが低減するワケではありません。
投資を始める前にはアセットアロケーション(資産配分)を決めることが大切です。
[…] 【インデックス投資はいつ始めても大丈夫?】S&P500指数で確認 | Taku3の資産形成ブログこんにちは。FP技能士のTaku3です。 「インデックス投資なら長期的にみて損をすることはない」 そ […]
[…] 【インデックス投資はいつ始めても大丈夫?】S&P500指数で確認 […]
[…] 【インデックス投資はいつ始めても大丈夫?】S&P500指数で確認 | Taku3の資産形成ブログこんにちは。FP技能士のTaku3です。 「インデックス投資なら長期的にみて損をすることはない」 そ […]
[…] 【インデックス投資はいつ始めても大丈夫?】S&P500指数で確認 | Taku3の資産形成ブログこんにちは。FP技能士のTaku3です。 「インデックス投資なら長期的にみて損をすることはない」 そ […]
[…] 【インデックス投資はいつ始めても大丈夫?】S&P500指数で確認 | Taku3の資産形成ブログこんにちは。FP技能士のTaku3です。 「インデックス投資なら長期的にみて損をすることはない」 そ […]
[…] 【インデックス投資はいつ始めても大丈夫?】S&P500指数で確認 […]