投資信託 株式投資

【実質コストとは?】投資信託にかかる実質コストの計算方法を解説

投稿日:2020年4月25日 更新日:

投資信託,表面コスト,隠れコスト,実質コスト

こんにちは。FP技能士のTaku3です。

今回は投資信託の実質コストについて。

こんな人に読んでもらいたい
  • 投資信託を活用した資産運用を始めようと思っている人
  • 投資信託にかかるコストが理解できていない人

この記事では、投資信託を運用する上で必要なコストについて解説します。

この記事の内容
  • 投資信託にかかるコストの種類
  • 投資信託にかかる実質コストの求め方

この記事を読むことによって、どのようなコストがあって、実質コストをどう計算すれば良いかが理解できます。

この記事を読んで得られること
  • 表面コスト、隠れコスト、実質コストの調べ方が理解できる
  • 実際にかかる実質コストの求め方が理解できる

是非参考にして下さい。

運用コストとは?

バナー, ヘッダー, 疑問符, 質問, 問題, 多くの, 質問, 質問, 質問

運用コストとは、投資信託を運用するのに必要なコストのこと。

運用コストは大きく「表面コスト」「隠れコスト」「実質コスト」の3つに分類できます。

表面コストは交付目論見書で事前に明らかになっていますが、隠れコストと実質コストは運用報告書が発行されるまでは見えないコストとなります。

交付目論見書と運用報告書は委託会社や販売会社のサイトで閲覧できます。

投資信託,表面コスト,隠れコスト,実質コスト
引用元:三菱UFJ国際投信

表面コスト

表面コストとは、交付目論見書で明らかになっているコストのこと。

主に3つに分類されます。

下の図の①~③のことです。

投資信託,表面コスト,隠れコスト,実質コスト
引用元:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)交付目論見書(2020.1.25)

購入時手数料

投資信託を購入する時に発生する費用。

図の①に該当。

良心的な投資信託では無料のものが多いです。

というか、無料の投資信託以外は買わない方が良いかと。

信託財産留保額

投資信託を売却する時に発生する費用。

図の②に該当。

こちらも無料のものが多いです。

信託報酬

投資信託を保有している期間、日々差し引かれる費用。

図の③に該当。

同じような運用方針の投資信託であれば、信託報酬の安い方を選ぶのが一般的な選び方になります。

隠れコスト

隠れコストとは、交付目論見書で明らかになっていないコスト。

先ほどの図の④に該当。

隠れコストは運用報告書で確認できます。

投資信託,表面コスト,隠れコスト,実質コスト
引用元:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)運用報告書(2019.4.25)

上の図の場合、隠れコストは0.007%+0.021%+0.019%=0.047%になります。

ただしこの報告書の場合、期間が2018年10月31日~2019年4月25日の177日間しかないため、年率換算する場合は177日で割って365日を掛ける必要があります。

年率換算のやり方

コスト÷運用報告書の対象期間×365日
(例)0.047%÷177日×365日=0.097%

実質コスト

実質コストとは、表面コストと隠れコストの合計。

実質コストは運用報告書で確認できます。

先ほどの図の場合、実質コストは0.119%になっています。

実質コストの計算方法

ジオメトリ, 数学, ボリューム, 表面, 学校, 学ぶ, 数学的です

運用報告書に記載の期間が365日でない場合、実質コストは以下の式で求める必要があります。

実質コストの計算式

最新の信託報酬(税込)+年率換算した隠れコスト
(例)0.114%+0.097%=0.211%

表にするとこんな感じ。

投資信託,表面コスト,隠れコスト,実質コスト

1日あたりにかかるコストを計算し、365日でかけるだけです。

【まとめ】信託報酬だけじゃない!実質コストも気にしよう!

結果, すみません, 障害が発生, きない, できない, 度に達した可能性が高

今回は実質コストの計算方法についての記事でした。

結論

信託報酬だけではなく、実質コストも理解した上で投資信託を選ぼう!

信託報酬が安いから選んだら、実は実質コストは高かった!ってのはよくある話です。

とはいえ実績コストは運用が始まるまで分からないため、信託報酬が目安となることが多いのも事実です。

全体像を把握したうえで、納得して投資信託を選びたいところですね。

今回は以上です。

以下は関連情報です。参考になれば嬉しいです。

関連情報

投資信託の選び方についての記事です。投資信託選びではコストは重要な要素となります。

歴史的名著にもコストの重要性は書かれています。

まずはスポット購入で投資を始めてみるのも良いかと思います。

-投資信託, 株式投資
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

【優待クロス】イオンの株主優待を一般信用取引を活用して入手する方法と損益分岐点シミュレーション【楽天証券の画面で説明】

こんにちは。Taku3です。 株主優待って、聞いたことありますよね?興味のある人も多いかと思います。ただ、株主優待を受けられるのはお金持ちだけだ。そう思っていませんか?確かに株主優待を受けるためにはそ …

単年の投資額が累計の投資額に占める割合

長期投資では株価を気にする意味、あまりない説

こんにちは。Taku3です。 長期投資を前提として投資をしてるにもかかわらず、どうしても日々の株価が気になる皆さん、その時間、無駄かも知れませんよ? こんな人に読んでもらいたい 「長期投資を前提に投資 …

株式投資

【貯金より投資!】本当の安全資産は現金ではなく株式である理由

こんにちは。Taku3です。 コロナショックで株価大暴落。やっぱ投資って危ない。株式って危ない。 そういった印象を持たれている人も多いかと思います。 こんな人に読んで欲しい 現金でしか資産を保有してい …

理論よりも信頼

【理論よりも信頼】相手に投資を薦める際に大切なモノ

こんにちは。Taku3です。 「妻に投資を始めてもらいたいけど全然納得してもらえない…どう説得したらいいでしょうか?」 たまにこういった話を聞きます。 先日、私が思う説得のコツ?をツイートをしました。 …

資産1億円達成のために必要な運用利回り別の毎月積立額(散布図),積立額50万円以下のみプロット

【億り人】資産1億円達成のために必要な運用利回り別の積立額&期間

こんにちは。Taku3です。 先日以下のツイートをしました。 早めに億り人になりたいならリスク覚悟で勝負する必要があると思いますが、あなたならどうやって億り人を目指しますか? ①株式投資②不動産投資③ …

プロフィール

こんにちわ。Taku3です。
本ブログでは『息子に伝えたいお金の話』ということで、資産形成(投資、節約、節税など)について皆さんに有益な情報を届けたいと思います。
フツーのサラリーマンが気ままに運営しますので、どうか優しく見守ってやって下さい。

日本ブログ村バナー(資産運用(投資))