こんにちは。Taku3です。
皆さんは株式100%よりも債券を少し加えた方がリターンが高くなるって聞いたことありますか?
- 「株式100%で投資している」
- 「株式100%よりも少し債券を入れた方がリターンが良くなるとは思ってない」
私はこれがよく理解できないので、この記事で株式と債券の比率を段階的に変化させ、そのリターンを比較します。
- シミュレーションの前提条件
- 全世界株式+国内債券の場合
- 全世界株式+先進国債券の場合
- 【おまけ1】全世界株式+現金の場合
- 【おまけ2】株式の投資先別のリターン比較(地域別)
この記事を読むことにより、債券を加えてリスクを低減することがリターンを高める可能性があることが理解できます。
- 株式100%よりも債券を10~30%程度加える方がリターンを高める可能性があることが理解できる
ぜひ参考にして下さい。
目次
シミュレーションの前提条件
- 元本100万円を追加投資なしで30年間運用
- 株式と債券の比率を10%ずつ変更してリターンを確認
- 株式は全世界株式とする(先進国82:新興国10:日本8)
- 債券は国内債券と先進国債券の2パターン
- 期待リターンとリスクは「ファンドの海」を活用して算出
- リスクは1標準偏差のみで考え、1年目はプラス側最大値→2年目はマイナス側最大値→3年目はプラス側最大値・・・といった形で毎年プラスとマイナスを交互に変動する
- 相関係数は考慮しない
- インフレなどその他の変動要因は考慮しない
全世界株式+国内債券の場合
まずは株式と国内債券の組合せ。
結果がこちら↓
株の比率が高ければ高いほどリターンが高いという結果に…
あれ?話が違うやん…
数字でも確認↓
*青字は株式比率を下げたのにリターンが変わっていないモノを示す
うん、基本的に株式の比率が高ければ高いほどリターンが高くなる結果になりました。
全世界株式+先進国債券の場合
次に株式と先進国債券の組合せ。
結果がこちら↓
国内債券の時とは違って株式比率を60%まで下げてもあまりリターンが変わっていない気が…
よく分からないので数字で確認します↓
*青字は株式比率を下げたのにリターンが変わっていないモノを示す
*赤字は株式比率を下げたのにリターンが上がっているモノを示す
やっぱり!
株式比率100%よりも株式比率70~90%の方がリターンが高いという結果になってます!(ちょっとだけですが)
株式比率が下れば下がるほど期待リターンは下がりますが、その分リスクも下がるためこういう結果に。
株式100%より債券を少し入れた方がリターンが上がる説、本当の可能性があります。
【おまけ1】全世界株式+現金の場合
ちなみに債券を現金に変えたケースがこちら↓
*青字は株式比率を下げたのにリターンが変わっていないモノを示す
株式比率が高ければ高いほどリターンが高いという普通の結果になってます。
【おまけ2】株式の投資先別のリターン比較(地域別)
もう1個おまけで投資地域別のリターンを同様のルールで比較しました↓
新興国がぶっちぎりです。
・・・このシミュレーション、合ってんのか???笑
【まとめ】債券を入れてリスクを低減することはリターン向上につながる
今回は株式100%よりも債券を少し加えた方がリターンが上がるって説を検証しました。
- 株式100%よりも先進国債券を10~30%程度加える方がリターンを高める可能性がある
株式と国内債券 or 現金の組合せの場合は株式比率が高い方がリターンが上がるという結果でしたが、株式と先進国債券の組合せの場合は債券を10~30%程度加えた方がリターンが上がるという結果に。
相関係数を無視したシミュレーションなので実際のリターンとはかなり異なるかと思いますが、相関係数って時代のどこを切り取るかで大きく変わるので考慮しませんでした。最近は株式が下れば債券も下がってたりしますし。
いずれにせよ、株式100%の値動きに耐えられる15年以上の長期投資前提の人にとっては株式100%でも良いのでは?って個人的には思います。
今回は以上です。
以下は関連情報です。参考になれば嬉しいです。
関連情報
今回の記事でも確認できましたが、リスクを低減することがリターンを向上させることが分かります。
リターンとリスクをコントロールするにはアセットアロケーションで調整するのが手っ取り早いです。
長期投資ではリスクは低減すると聞くことがありますが、それは違うと思います。