こんにちは。FP技能士のTaku3です。
今回から月例でeMAXIS Slim シリーズの2020年1月6日以降の騰落率(評価額の動き)をまとめた記事を投稿します。
私自身、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)に投資をしているのですが、投資を始める前には、
- 「米国経済は圧倒的に強いし、米国に集中投資すべきかな?」
- 「全世界に分散した方が世界情勢が変わっても柔軟に対応できるかな?」
- 「全世界にしたって、日本を入れた方がいいのかどうか…」
などなど、かなり迷ったうえでオール・カントリーを選びました。
この記事は過去の私と同じような悩みを抱えている方に読んでもらいたいです。
- 「投資を始めたいけど、何に投資をすれば良いか分からない」
- 「投資先を選ぶにあたって過去のデータを参考にしたい」
- 「自分が投資をしていない資産クラスのデータも気になる」
この記事では eMAXIS Slim シリーズ全てを対象として、2020年1月6日を基準とした基準価額の推移を比較します。
2020年1月6日を基準とし、全ての eMAXIS Slim シリーズの基準価額の推移を比較
この記事を読むことにより、各資産の値動きの参考データが得られます。
- どの資産がどういった値動きをしているかが理解できる
ちなみに結果はこんな感じ↓
過去が未来を示すとは限りませんが、過去を知らずに未来に投資するのも危険です。
ぜひ参考にして下さい。
目次
eMAXIS Slim シリーズの騰落率の比較
全資産クラスの比較
騰落率の推移
まずはチャートで確認。
コロナショックでほとんどの資産が20%から50%下落する中、債券は国内・先進国ともに下げが極端に小さいです。
それでも若干下げてますので、もはや債券は株式と逆相関、つまり逆の値動きをする関係にはないってことが読み取れます。
リートは爆下げ。
株式以上に下げてます。
コロナショック前に流行りに流されてリートに投資した人、息してますか???
株式の優劣はチャートじゃゴチャゴチャに絡み合っててよく分からないですね…
なので棒グラフでも確認します。
3月19日時点(下落率が高かった)と5月1日時点(現在)の各ファンドの騰落率です。
改めて見ると、債券の安定感はすごい。
コロナショックって何?って感じの値動き。
株式ファンドでは米国(S&P500)が強さを見せてます。
3月19日の暴落率も低いし、そこからの回復も早い。
やはりアメリカは強い!
S&P500を中心とした米国集中投資派が多いのもうなずけます。
債券を25%組入れているバランスファンドはその他の資産の動きに支配されてか、株式と同等の値動きとなってます。
ややマイルドかな。
国内リートはコロナショック前にはかなり高値圏にあるとの見解も多かったし、下げ幅が株式よりも大きいです。
全世界株式(オール・カントリー)派の人(私自身)のために、オール・カントリーの騰落率線を追加したグラフも載せときます↓
騰落率ランキング
次に2020年5月1日時点での騰落率ランキング(リターンランキング)。
下落局面でのデータなので、騰落率のプラス側から債券>株式>リートって感じで綺麗に並んでます。
株式にしても先進国>新興国って感じで教科書どおり。
オール・カントリーは良くも悪くも株式クラスの中間に位置してます。
うん、作戦どおり。笑
暴落しなかったランキング
次に2020年3月19日の暴落率が少なかった順にファンドを並べました。
こちらも騰落率ランキングと同様に、騰落率のプラス側から債券>株式>リートって感じで綺麗に並んでます。
株式も先進国>新興国って感じで教科書どおり。
またしてもオール・カントリーは良くも悪くも株式クラスの中間に位置。
うん、作戦どおり。笑
各資産クラス別の比較
参考に各資産クラス別のグラフも載せておきます。
興味のある方は御覧下さい。
株式ファンド
ちなみにeMAXIS Slim の全世界株式3種類の比較は以下のとおり。
全世界株式を選ぼうとしている人の中には「オール・カントリー」と「除く日本」でどちらに投資しようか迷っている人もいると思いますが、そもそも日本の組入れ比率が7.3%しかないため、リターンに大きな差は生まれません。
3地域均等型は新興国の割合が大きすぎるので、個人的にはおすすめしません。
債券ファンド
リートファンド
バランスファンド
【まとめ】リスク許容度を把握するためにも暴落シミュレーションは大事!
今回は全 eMAXIS Slim シリーズのリターンを比較しました。
- 今や株式と債券は逆相関の関係にはない
- 全世界株式に日本を含めようが除こうが、騰落率に大きな差はない
- 米国(S&P500)はやはり強い!
- コロナショックではリートは35~47%程度、株式は24~30%程度、債券は1~2%程度の暴落となった
無理やり結論を書きましたが、あまりにデータの集計期間が短期過ぎますね。
長期投資家はこういった短期的な値動きに惑わされないように。笑
ただ、自分の資産がコロナショックのような暴落相場でどの程度下落する可能性があるか、シミュレーションしておくことは大事だと思います。
真のリスク許容度は暴落を経験しないと分からないとはいえ、シミュレーションによってある程度は精度を上げられます。
本記事が少しでも投資先の選定やリスク許容度の把握に役に立てばと思います。
今回は以上です。
以下は関連情報です。参考になれば嬉しいです。
関連情報
長期投資が前提であれば、私は株式投資をおすすめします。
株式が最強の資産であることは歴史が証明しています。
インデックス投資をする場合、運用コストには気をつけましょう。
eMAXIS Slim シリーズは業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けるファンド。
迷ったら eMAXIS Slim シリーズでOKだと思います。
私はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)に投資しています。
全世界株式へのインデックス投資は王道です。