持株会 株式投資

【不労所得】持株会のメリット・デメリットと活用方法

投稿日:2020年1月11日 更新日:

こんにちは。Taku3です。

先日以下のツイートをしました。

勤め先に従業員持株会(以下持株会)がある人も多いかと思います。

今回は、

  • 持株会のメリット/デメリット
  • 有効な活用方法

について、従業員目線で私の考えを紹介します。

結論としては、私は以下が持株会の有効な活用方法だと考えています。

  • 持株会を限度額分積立買い付け
  • 並行して投資信託積立買い付け
  • 配当の権利確定日直後に持株を売却
  • 上記サイクルを機械的に実行

図にするとこんな感じ。

持株会活用のイメージ

簡単に言うと、持株会の活用目的は奨励金のみであり、長期に渡って保有しない!という感じです。

具体的に紹介していきます。

持株会って何?

そもそも持株会って何?って方もいるかと思うので簡単に紹介。

持株会とは、自社株を買い付ける制度。

  • 給料から毎月天引きで購入
  • 奨励金が出る(5~20%程か多い)
    →奨励金は株式の買い付けに自動で使われる
  • 毎月の設定額には上下限がある
  • 配当金も自社株の買い付けに自動で使われる

といったところが特徴です。

本記事では持株会の条件を、私が勤めている会社の条件に設定して話を進めます。

  • 奨励金15%
    →積立額が毎月8万円なら15%増しの9.2万円分買い付けされる
  • 毎月の設定積立額は1千円~8万円
  • ボーナスでの積立額は2千円~16万円(毎月積立額の2倍)

次は一般的に言われる持株会のメリット・デメリットについて紹介します。

持株会のメリット

奨励金

これが従業員目線での最大のメリットかと思います。

私の勤め先の場合、年間の積立額上限は128万となり、奨励金で購入される株は19.2万円分となります。

株価の変動を考慮しなければ、38年間勤めたとして、729.6万円分。

20年だとしてと384万円分。

素晴らしすぎます。

少額から買い付け出来る

株式の購入は『単元』という単位が基本です。

単元100株、株価4千円の場合、最小購入額は40万円になります。

持株会の場合、自分の指値(上下限あり)で購入できるため、投資初心者でも始めやすいかと思います。

ただし売却は通常と同様、単元ごとになります。

持株会のデメリット

資産が会社依存になる

最大のデメリット。

『卵は1つのカゴに盛るな』と言う格言がありますが、持株会へのフルインベストは1つのカゴに盛りまくるということ。てんこ盛りです。

ただでさえ給料を勤め先から貰ってるのに、貰ったお金で勤め先の株を買うってことですからね。

投資の基本である『資産の分散』という観点からすると、これ程偏った投資はありません。

もし会社が倒産して株式が紙クズとなったら…

倒産しなくても経営が傾いたら…

収入源と資産の両方に大きなダメージを負います。

もちろん株価が上がり続ける最強の企業に勤めている方は、フルインベストで構いません。

買いたい時に買えない

毎月積立で会社が機械的に株式を購入しますので、タイミングを見て買うことが出来ません。

売りたい時に直ぐに売れない

株式を売却するには持株会から証券口座に株式を移動させる必要があるのですが、その手続きに1ヶ月程かかったりします。

タイミングを見て売りたい人には不向きな仕組みになっています。

持株会の活用方法

上記のデメリットから、持株会はやめておけ!といった意見も多いような気がします。

しかし、メリットの奨励金は確実なモノであり、デメリットの企業経営の悪化・株価の下落は不確実なモノです。

不確実なことのために、奨励金という確実なリターンをみすみす逃すのはもったいない。有効な活用方法はないか。と考えた結果を以下に紹介します。

繰り返しになりますが、図にするとこんな感じ。

持株会活用のイメージ

詳細説明します。

持株会を限度額分積立買い付け

会社で設定されている限度額いっぱい持株会を買います。ボーナスでも力いっぱい。全力で。

と言ってもやることは最初の積立設定のみです。

これだけで毎月最大限の奨励金が貰えます。

私の場合は年間128万円の積立で奨励金19.2万円分になります。

並行して投資信託積立買い付け

毎月持株会に投資するのですが、それに加えて自分の本来投資し続けたい本命の投資先にも投資をします。例えばつみたてNISAで世界中に分散されたインデックス投資への長期積立をするなど。

持株会を上限いっぱいに積立した上で投資信託を毎月積立買い付けすると、毎月かなりの量のお金が投資に回るため、あなたの預貯金はみるみる目減りするかも知れません。

例えば半年に1回しか自社株を売らないなら、半年間預貯金が減り続けます。

限度額いっぱいの活用が理想ですが、生活が苦しくなる程減ってしまうと何やってんのか分からないので無理のない積立額の設定にすることをオススメします。

配当の権利確定日直後に自社株を売却

配当の権利確定日は年に2回の企業が多いかと思います。

そのタイミングで持株を売れるだけ売ります。機械的に。

権利確定日ではなく単元株になったタイミングで売るのもいいですが、私個人としては少し欲を出して多少の配当を狙います。笑

また、決まった月に売却することになるため、ボーナスが2回追加される気分となり、なんとなく満足感が得られます。笑

上記サイクルを機械的に実行

ここがポイントです。

買い付けは強制的に定期買い付けとなるため問題ありませんが、売却のタイミングは自分で選べてしまうため、もう少し株価が上がってから売ろう…とか考えがちです。

株価の予測が高精度に出来る方ならそれでも良いかも知れませんが、未来は不確実なもの。

株価の上昇を期待していたらそのまま下落し続け、最悪倒産したとしたら話になりません。

今回紹介している活用方法の狙いは、奨励金です。

  • 狙いは奨励金のみなので、自社株の長期保有は避ける
  • たまたま奨励金以上に株価が下落していても機械的に売る
  • サイクルの周期を守って奨励金を獲得し、その奨励金で得たお金を自分が本来投資したい投資先に投資する

といった所がポイントだと思います。

【まとめ】持株会活用の効果

上記の活用方法で得られるの効果をまとめました。

節約意識の向上

毎月持株会と投資信託の買い付けをするわけですから、手持ちのお金があまりない状態が続きます。

使えるお金が少ないから当然使うお金も少なくなります。

また、私の場合は積立額を維持するために無駄な支出を排除するといったマインドに変わりました。

これはデカいです。

入金力の強化

持株会を活用していなかったら得ることのなかった奨励金によって本来投資したい先に投資出来るため、投資元本の拡大に貢献出来ます。

ボーナス追加による満足感

これ、意外にデカいです。

サラリーマンなら年に2回のボーナスの方が多いかと思いますが、この方法で持株会を活用したらボーナスが年に4回になります。

まあ実際は売却した金額はあなたの資産であって、他人から支給されたものではないですが。笑

なんとなくの満足感。


今回は以上です。参考になれば嬉しいです。

最後までお読み頂きありがとうございました。
参考になったと思った方はTwitterなどで拡散して頂けると嬉しいです。

それではまた(^_^)/~

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