こんにちは。Taku3です。
先日以下の記事を書きました。
今回は4ステップのうちの固定費削減について。
我が家は2019年12月に生命保険の見直しを行いました。その時の体験から、
- 生命保険の見直し効果
- 生命保険料の仕組み
- 生命保険の見直し時に知っておくべき制度
- 生命保険を見直した手順
についてお話したいと思います。
私はサラリーマンなので、厚生保険に加入している前提で記事を書いています。ご了承下さい。m(__)m
先に断言しておきますが、普通の境遇の独身の方が生命保険に加入する必要はありません。誰にお金残すの?まあ私も加入していましたが…反省。
それでは本題に。
目次
生命保険の見直し効果
年間15万円の節約
私(妻子持ち)の場合、以下のように見直しました。
見直し前
- 定期保険10万円/年(65歳まで)
→私が死亡した時点から、私が生きていたとしたら65歳になる年まで妻に毎月20万円が保険金として支払われる。
(加入の目的は、妻に月額20万円の生活費を支給すること) - ドル建て保険10万円/年(65歳まで)
→65歳まで積立てたら積立金額の144%になって返金される。
(加入の目的は、預貯金より効率的にお金を増やすこと)
見直し後
- 定期保険5万円/年(65歳まで)
→私が死亡した時点から、私が生きていたとしたら65歳になる年まで妻に毎月10万円が保険金として支払われる。 - ドル建て保険解約
→解約時点の支払い額より解約返戻金は10万円ほどマイナスに…
見直しの結果、生涯で480万円(32年×15万円)の保険料を削減出来ました。
生命保険料の仕組み
知っておくべき制度の前に、生命保険料の仕組みを少し。
生命保険料は以下の3つに基づいて設定されています。
- 予定死亡率
→性別・年齢毎に算出した死亡率 - 予定利率
→保険会社が見込んでいる運用利回り - 予定事業費率
→保険会社の経費
ここは参考程度に記載。次に行きましょう。
生命保険の見直し時に知っておくべき制度
私が保険の見直し時に重要だと考える制度を紹介します。
概要のみの紹介ですので、詳細は各自Google先生に聞いて下さい。
高額療養費
月間の医療費の自己負担限度額を超えた分は、請求をすれば返金が受けられる制度。70歳未満の自己負担限度額は以下の通り。
所得区分 | 自己負担限度額 |
①標準報酬月額83万円以上 | 252,600円+(総医療費*1-842,000円)×1% |
②標準報酬月額53万円~79万円 | 167,400円+(総医療費*1-558,000円)×1% |
③標準報酬月額28万円~50万 | 80,100円+(総医療費*1-267,000円)×1% |
④標準報酬月額26万円以下 | 57,600円 |
⑤被保険者が市区町村民税の非課税者 | 35,400円 |
*1 総医療費とは保険が適用される診察費の総額。健康保険加入者はこの総額の3割程度を自己負担額している。
区分③が総医療費60万円(自己負担額18万円)の病気にかかった場合、自己負担限度額は113,400円となるため、66,600円の返金を受けることが出来ます。
この制度があるため、私は医療保険は不要だと判断しています。
(そもそも加入していない)
保険料を支払うお金を預貯金または投資信託で運用するのが良いかと。
例として、がん保険に対する私の考え方を記載します。
がんの治療費は総額で100万円もいかないことが多いようです。
高額療養費を活用すると実質負担は10万円以下。
次にがんにかかる確率を年齢別に纏めたデータです。
(例)30歳男性が40年後にがんにかかる確率21%。
男性
現在の年齢 | 10年後 | 20年後 | 30年後 | 40年後 | 50年後 | 60年後 | 70年後 | 80年後 | 生涯 |
0歳 | 0.1% | 0.3% | 0.5% | 1% | 3% | 8% | 21% | 41% | 62% |
10歳 | 0.1% | 0.4% | 1.0% | 2% | 8% | 21% | 41% | 62% | |
20歳 | 0.3% | 0.9% | 2% | 7% | 21% | 41% | 63% | ||
30歳 | 0.6% | 2% | 7% | 21% | 41% | 63% | |||
40歳 | 2% | 7% | 20% | 41% | 63% | ||||
50歳 | 5% | 19% | 41% | 63% | |||||
60歳 | 15% | 38% | 63% | ||||||
70歳 | 29% | 60% | |||||||
80歳 | 53% |
女性
現在の年齢 | 10年後 | 20年後 | 30年後 | 40年後 | 50年後 | 60年後 | 70年後 | 80年後 | 生涯 |
0歳 | 0.1% | 0.2% | 0.6% | 2% | 6% | 11% | 19% | 30% | 47% |
10歳 | 0.1% | 0.5% | 2% | 5% | 11% | 19% | 30% | 47% | |
20歳 | 0.4% | 2% | 5% | 11% | 19% | 30% | 47% | ||
30歳 | 1% | 5% | 11% | 19% | 29% | 47% | |||
40歳 | 4% | 9% | 18% | 29% | 46% | ||||
50歳 | 6% | 15% | 26% | 45% | |||||
60歳 | 9% | 21% | 41% | ||||||
70歳 | 14% | 36% | |||||||
80歳 | 28% |
元データ:累積罹患リスク(年齢階級別累積罹患リスクのグラフに移動します)
上記のデータより、30歳の人が40年後に運悪く21%の確率のがんになり、治療費の自己負担額が10万円だったとします。それまでに支払う保険料は96万円(月額2,000円×40年)…
さあ、次に行きましょう。
障害給付
障害者となった際に、一定の要件を満たした場合に受け取ることの出来る年金。障害基礎年金と障害厚生年金がある。受給金額は以下の通り。
障害基礎年金
障害等級 | 受給金額 |
1級 | 975,125円+子の加算額* |
2級 | 780,100円+子の加算額 * |
*第1子、第2子は各224,500円。第3子以降は各74,800円
障害厚生年金
障害等級 | 受給金額 |
1級 | 報酬比例部分*×1.25+224,500円 |
2級 | 報酬比例部分*+224,500円 |
3級 | 報酬比例部分* |
*報酬比例部分=①+②
①=平均報酬月額×(7.125/1,000)×平成15年3月以前の被保険者期間の月数
②=平均報酬額×(5.481/1,000)×平成15年4月以降の被保険者期間の月数
遺族給付
被保険者が死亡した際に遺族に給付される年金。遺族基礎年金と遺族厚生年金がある。給付金額は以下の通り。
遺族基礎年金
780,100円+子の加算額 *
*第1子、第2子は各224,500円。第3子以降は各74,800円
遺族厚生年金
報酬比例部分*の3/4
*報酬比例部分=①+②
①=平均報酬月額×(7.125/1,000)×平成15年3月以前の被保険者期間の月数
②=平均報酬額×(5.481/1,000)×平成15年4月以降の被保険者期間の月数
保険を見直した手順
繰り返しになりますが、私が加入していた保険は以下の通り。
- 定期保険10万円/年(65歳まで)
→私が死亡した時点から、私が生きていたとしたら65歳になる年まで妻に毎月20万円が保険金として支払われる。
(加入の目的は、妻に月額20万円の生活費を支給すること) - ドル建て保険10万円/年(65歳まで)
→65歳まで積立てたら積立金額の144%になって返金される。
(加入の目的は、預貯金より効率的にお金を増やすこと)
見直しのポイントですが、
定期保険については、遺族給付が考慮されていませんでした。
遺族給付を計算したところ、月額10万円以上は貰えると分かり、保険金を月額20万円から10万円に見直しました。
ドル建て保険については、資産拡大が目的にも関わらず、平均年率リターンが低すぎました(1.8%程度)。
インデックス投資の平均年率リターン5%を知り、即座に解約。一時的に10万円の損失が出ましたが、長い目で見ると解約返戻金をインデックス投資で運用した方がプラスになると判断しました。
【まとめ】生命保険の見直しで得た学び
以下の3点が大事かなと思います。
- 日本の社会保障制度は充実している
- 社会保障制度を考慮した上で、生命保険は掛け捨ての最小限で良い
- 保険と投資は切り分けて考える
いや~それにしても無知は搾取されるとはこのことですね。
目的と契約内容が全然一致していないΣ(・□・;)
各自の境遇によって絶対的な解はないかと思いますが、少なくとも理解出来ない金融商品は購入しない!が鉄則ですね。
良い商品はシンプルです。
ファイナンシャルプランナーの勉強をもっと早くやっていればこんなことには…
最低限のお金の知識は義務教育化して欲しいです。まあ息子には私が教えますが。
今回は以上です。参考になれば嬉しいです。
最後まで読んで頂いた方(いるかな?)、ありがとうございました(´▽`)
記事がよかったと思って頂けたらTwitterなどで拡散頂けると嬉しいです(´▽`)
それではまた(^_^)/~